後藤美由紀さん(さいたま市在住 病院勤務 看護師)
ふらりと入ったギャラリー。会場の壁や床は、カラフルで力強い、まるで抽象絵画の洪水のような世界。その片隅に積み重ねられていたタタミ一畳ほどのシキモノを、販売の方が広げて下さった時、肩の力がすーっと抜けて、心が落ちつくのを感じました。
その一枚は、何でも「アフガニスタンの遊牧民が最近織ったもので、その手織の技は数千年前の悠久のペルシャ時代から伝わるバラの花の文様で豊穣や復活の象徴」とのことでした。
最も驚いたのは、ペルシャ(イラン)の国花であることでした。
今、私は、さいたま市の住人ですが、実は、さいたま市中央区の花が「バラ」なのです。及ばずながら、さらなる看護力を身につけたく大学院進学にチャレンジ中ですが、このバラのキリムの上での勉強は、今まで以上に集中できることに、心底驚いています。
産 地:アフガニスタン ヘラート産
部 族:バルーチ族
織 り:キリム(ソマック織り)
素 材:ウール 新作
サイズ:170×122cm
文 様:ローズ